持続可能な海洋経済 駿河湾から 静岡で7月 国際会議へ 県、実証可能性PR

 静岡県が100%出資する一般財団法人マリンオープンイノベーション(MaOI)機構が今年7月にも、国内外の海洋関連企業や研究者が一堂に会する国際会議・展示会「ブルーエコノミーEXPO」(仮称)を開催する方針であることが1日までに分かった。持続可能な海洋経済(ブルーエコノミー)の考え方が国際的に広がりを見せる中、駿河湾の実証フィールドとしての可能性を発信する。県は関連費を2024年度当初予算案に計上する。
 駿河湾は世界有数の急峻(きゅうしゅん)な海底地形を持ち、水深2500メートル級の日本で最も深い湾として知られる。海洋資源を活用した産業創出を目指し、同機構を推進機関に位置づける県はブルーエコノミーの機運の高まりを確実に捉え、スタートアップや投資家を呼び込む考え。
 関係者によると、EXPOの会場は海洋関連の研究・開発機関、大学などが集積する静岡市清水区を予定し、国内外から30~50の企業団体の参加を計画している。基調講演、意見交換、マッチングイベント、商談会などを行う。
 (経済部・河村英之)

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