ひと味違う逸品ギョーザ、消費を次々刺激  浜松、3年ぶり日本一奪還

 総務省が6日発表した2023年家計調査で、世帯当たりのギョーザ購入額で3年ぶりに首位に返り咲いた浜松市。市内の専門店や小売店は人気映画とのコラボ商品や水ギョーザなど、ひと味違った逸品も開発が進み、「ギョーザの街浜松」を盛り上げている。

定番に加え、映画とコラボした商品や茶葉を練り込んだギョーザを提供する専門店「うまいもん空海」の赤林裕美部長=6日午後、浜松市中央区
定番に加え、映画とコラボした商品や茶葉を練り込んだギョーザを提供する専門店「うまいもん空海」の赤林裕美部長=6日午後、浜松市中央区

 同市中央区の専門店「うまいもん空海」は昨年11月、竹炭を練り込んだ黒色のギョーザを発売した。浜名湖や遠州灘で撮影が行われた映画「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」と連携した冷凍品で、ゴジラの背びれを思わせる見た目に。定番品に加え、茶葉を練り込んだ品など10種類の冷凍品のほか、生や焼いたギョーザも販売する。
 ドラッグストアの杏林堂薬局は昨年11月、人気の冷凍ギョーザシリーズで、初めて水ギョーザを商品化した。鍋やスープに入れて手軽に調理ができる商品で女性客の獲得も狙い、売れ行きは上々という。
 家計調査の統計には冷凍品は含まれない。うまいもん空海の運営会社の赤林裕美部長(27)は「コロナ禍以降に売れ行きが伸びた冷凍も含めれば浜松のギョーザ消費量は圧倒的。多くの人に喜ばれるギョーザを提供していきたい」と話した。
 (浜松総局・白本俊樹)

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