卓球五輪代表の平野「中国から1勝を」 パリ前哨戦へ意気込み 16日から世界選手権

 卓球のパリ五輪出場枠を争う世界選手権団体戦(16~25日、韓国・釜山)の日本代表が8日、東京都内で公開練習と記者会見を行い、五輪女子代表に決まった平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が「五輪の前哨戦。個人では決勝まで全勝で勝ち上がり、(対戦が濃厚な)中国から1勝したい」と意気込んだ。

卓球の世界選手権に向け意気込みを語った平野美宇(前列左端)、伊藤美誠(後列左から3人目)ら日本代表=東京都内
卓球の世界選手権に向け意気込みを語った平野美宇(前列左端)、伊藤美誠(後列左から3人目)ら日本代表=東京都内
公開練習で力強い動きを見せた平野美宇=東京都内
公開練習で力強い動きを見せた平野美宇=東京都内
卓球の世界選手権に向け意気込みを語った平野美宇(前列左端)、伊藤美誠(後列左から3人目)ら日本代表=東京都内
公開練習で力強い動きを見せた平野美宇=東京都内

 選考レース最終戦の全日本選手権から約2週間。5日に正式に五輪代表に決まり「前向きに楽しめている」とリラックスした表情を見せた。五輪の団体出場権とシングルス2枠を得る8強入りは、世界ランク2位の日本にとって高いハードルではないが、シングルスのメダルを狙う夏の本番を見据え「今大会でどんな準備をするべきか見えてくる。成長しなければ勝てない」と気を引き締める。
 公開練習では女子で最後まで残ってサーブなどを確認。持ち味のラリーでの強さに加え、サーブから先手を取って速い展開に持ち込む形を意識しているという。今大会は早田ひな(日本生命)、伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)と同じ最年長の23歳。五輪の団体要員に選ばれた15歳の張本美和(木下グループ)もメンバー入りしていて、「自分も初の世界卓球は15歳だった。少しでも頼られるようになりたい」と決意を新たにした。
(山本一真)
伊藤「世界1位目指す」 五輪逃すも新たな目標
 パリ五輪を逃した伊藤(スターツ、磐田市出身)は、15歳の張本(木下グループ)が自身に代わる形で団体要員に選ばれたことに納得した上で、「このまま終わるのは寂しい。日本人が成し遂げていない世界ランク1位を目指す」と新たな目標を掲げた。 photo03 世界選手権への意気込みや今後の目標を語る伊藤美誠=東京都内
 自身も15歳でリオデジャネイロ五輪に出場し、東京五輪での金メダルにつなげた経験がある。選出された張本には「これからの日本を引っ張る選手。15歳で出る意味は大きい」とエールを送った。
 自身は夏まで国際大会を転戦する意向。この2年間は国内選考会を優先してきたことから、「もっと海外の試合に出たかった。五輪の代表選手が多く出場し雰囲気も高まる。その中で勝っていきたい」と声を弾ませた。
 世界選手権は日本の五輪出場に力を注ぐ。全日本選手権前から脇腹を痛めていたため、この日は別メニュー調整となったが、「個人の争いだった選考会を終えて迎える団体戦。新しいチームジャパンとして一致団結したい」と士気は高い。
 

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