20キロ競歩きょう日本選手権 池田(浜松日体高出)ら意気込み「パリ切符勝ち取る」

 陸上のパリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権20キロ競歩は18日、神戸市で行われる。17日は有力選手が会見し、東京五輪と2022年世界選手権銀メダリストの池田向希(旭化成、浜松日体高出)は「ここは通過点。優勝でパリ切符を勝ち取る」と決意をにじませた。35キロから転向した川野将虎(旭化成、御殿場南高出)は「パリで日本の競歩の強さを証明する」と2大会連続出場へ意気込んだ。

パリ五輪代表内定へ意気込む(後列左から)川野将虎、山西利和、池田向希ら=神戸市内
パリ五輪代表内定へ意気込む(後列左から)川野将虎、山西利和、池田向希ら=神戸市内

 池田は昨夏の世界選手権で15位。22年冬の故障や体調不良が結果的に終盤の失速を招いたと分析し、この半年は練習を継続することを重視した。仕上がりは順調で「記録は気にせず、順位と結果にこだわる」と語った。
 川野は世界選手権で22年2位、23年3位の35キロがパリ五輪で実施されないため20キロに転向した。1月の能登半島地震では50キロ、35キロの日本選手権の舞台として慣れ親しんだ石川・輪島市が被災。「現地の方から『パリに向けて頑張ってほしい』と激励された。まずは代表権を獲得し、勇気を与えたい」との思いも胸に刻む。
 山西利和(愛知製鋼、静岡西豊田小出)は19、22年の世界選手権を連覇したが、パリ五輪が懸かった昨夏は24位と完敗。自身にとって久々に国際大会の代表権を争う日本選手権になることから、「勝負を味わえるのは楽しみ。(3位だった)東京五輪の悔しさをパリでぶつけたい」と闘志をみなぎらせた。
(運動部・山本一真)
 20キロ競歩のパリ五輪代表選考 代表枠は3。18日の日本選手権で、日本陸連が定める派遣設定記録(男子1時間19分30秒、女子1時間28分30秒)を突破して優勝すれば即時内定する。この条件を満たせなかった場合は「日本選手権3位以内かつ対象期間内の派遣設定記録突破者」が最優先される。池田と川野はすでに派遣設定記録を突破していて、今大会は記録に関係なく3位以内に入れば代表入りがほぼ確実になる。

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