クルーズ船、清水寄港最多へ クイーン・エリザベスも 3~4月に33回

 北半球で国際クルーズ観光がピークを迎える3~4月、清水港は昨年を上回る“寄港ラッシュの春”となりそうだ。清水港客船誘致委員会事務局によると、21日現在、過去最多だった2023年に比べて13回も多い合計33回の国際クルーズ船の寄港を予定する。4月6日には英国の海運会社が運航する「クイーン・エリザベス」(約9万トン)の初寄港もあるという。

3月の国際クルーズ船清水港寄港スケジュール
3月の国際クルーズ船清水港寄港スケジュール
4月6日に清水港に初寄港する国際クルーズ船「クイーン・エリザベス」(海運会社のキュナード提供)
4月6日に清水港に初寄港する国際クルーズ船「クイーン・エリザベス」(海運会社のキュナード提供)
3月の国際クルーズ船清水港寄港スケジュール
4月6日に清水港に初寄港する国際クルーズ船「クイーン・エリザベス」(海運会社のキュナード提供)

 同事務局によると、清水港では3月に14回、4月には19回の寄港を予定。同日現在、24年度は通年でも過去最多となる89回の寄港を予定。市は100回程度にまで寄港が膨らむ可能性も視野に入れている。
 関係者が一層盛り上がるのは、クイーン・エリザベスの初寄港だ。1990年4月に客船誘致委員会が設立されるきっかけとなったのが、同年2月の「クイーン・エリザベス2」(2008年引退)の清水港寄港。クイーン・エリザベスは名前を受け継いだ後継船だ。担当者は「清水港からの富士山の眺望の素晴らしさが国際的に認識されてきた証し。感慨深い」とする。
 国際クルーズ船が多く発着する日の出岸壁は、国が昨年末に大規模な改良工事を完了。駿河湾フェリーターミナルが江尻港に移転する25年春以降は、日の出岸壁に大型クルーズ船が2隻同時に着岸可能となる。
 (清水支局・坂本昌信)

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