カトリック清水教会 築90年・聖堂の解体進む 4月から移築費用CF【動画あり】

 築90年近くが経過し、移築方針が決まっている静岡市清水区岡町のカトリック清水教会で木造ゴシック様式の聖堂の解体作業が本格化している。23日には移築後に再利用される予定の「腰板」(室内の壁の下部に張る板)の取り外し作業などが行われ、しっくいの壁内部にある建築当時の木材などが現れた。

本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)
本格的に解体作業が行われるカトリック清水教会=23日午前、静岡市清水区(写真部・堀池和朗)

 木造ゴシック様式の聖堂の解体作業を行うのは、横浜司教区から無償で所有権を譲り受けた一般社団法人「聖堂を活かす会」。各所の採寸は大学教授らによりすでに実施済みで、信者らが座る長椅子やマリア像など貴重な造形物なども取り外し、保管された。2月上旬から解体作業を行っている。
 かつて聖歌などが響いた聖堂内は金属製の足場が組まれている。ドーム状の天井をつっている屋根裏の「小屋組み」や柱上部に施され、しっくいが塗られた飾りの構造の検証などはまだ残っていて、関係者は慎重に作業を進めている最中だ。関係者は「移築先で使えるものはそのまま使いたい」と話す。
 同会によると、解体費用は個人からの寄付で賄えるめどが立ったが、1億円程度かかる移築費が足りず、4月からクラウドファンディング(CF)を行う。建物内部のしっくいの壁を小さく正方形に分割し、一つ一つに絵を描いたものをお返しとしてプレゼントすることも検討する。会では併せて移築先も選定中だ。
 (清水支局・坂本昌信)

 カトリック清水教会聖堂 1935年にフランス人のドラエ神父により建設された木造平屋建て、一部2階建ての建物。太平洋戦争中は救護所にもなった。二つの鐘楼が特徴的で、西洋の伝統的な建築様式を「翻訳」し、当時の日本の造船技術や木造建築技術を生かして造られているとされる。内部のステンドグラスの価値も高い。一部信者や地域住民らにより保存運動が行われたが耐震基準を満たさず、やむなく取り壊し移築することになった。

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