霊峰テーマに小中生が情報紙 富士宮「ミソラ」第2号 「富士山の日」に発刊

 富士宮市の小中学生が手がける地域情報紙「misora(ミソラ)」は、富士山がテーマの第2号を富士山の日の23日に発刊した。山麓の暮らしや大自然の恵みを生かした特産品を26人の子ども記者が取材し、記事にまとめた。

完成した冊子をお披露目する小中学生=富士宮市の市民文化会館
完成した冊子をお披露目する小中学生=富士宮市の市民文化会館


 記者たちは豊富な湧水に注目した。市内の養鱒場や茶園を取材し、同市が生産量日本一を誇るニジマスの特徴や、伏流水で育った茶のおいしさの理由を教わった。伏流水を使ったピザが人気の店では、生地作りから密着して店主のこだわりに迫った。
 A4判20ページの冊子には宝永山登山などの体験談も記事に盛り込んだ。写真とイラストをふんだんにちりばめ、華やかに仕上げた。現場での驚きや感動は、取材で得た情報を根拠に記した。
 記者たちは昨夏から、現役の新聞記者やカメラマンに記事作成の基礎を教わった。同日の発表会では「取材を通して、日常では触れられない話を聞けた」などと振り返った。
 ミソラは全国的に展開されている「コロマガプロジェクト」の富士宮版。冊子は7千部用意した。市内各地に配布するほか、ふるさと納税の返礼品に同封される。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞