記者コラム「清流」 「みらい2」進水楽しみ

 清水港に基地誘致の機運がある海洋研究開発機構(JAMSTEC)の北極域研究船の名前が先ごろ決まった。「参考まで」とあっさりしたメールで知らせてきたのは船名の一般公募に応じた地元公務員。オーロラを表す「極光」の命名は幻に終わった。
 2026年度の完成に向け建造中の船の名は「みらい2」に決まった。清水にもよく来る原子力船「むつ」を改造した研究船「みらい」から引き継いだ。7075件の応募のうち一定数の応募があったなどとリリース文にある。
 みらい2は基地誘致を進める全国の自治体間で引っ張りだこ状態。さまざまな“バランス感覚”も求められたのかも、と勝手に想像する。一方で搭載する作業艇は多数応募のあったという「しろくま」になった。新造船の進水が待ち遠しいのは言うまでもない。
(清水支局・坂本昌信)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞