10年後の富士宮、あるべき姿は 「未来創造塾」人口減少など議論
富士宮市の将来を考える「未来創造塾」がこのほど、市役所で開かれ、市職員と中小企業経営者計40人が10年後の富士宮の目指すべき姿を話し合った。人口減少社会を踏まえ、地域愛を育む環境の整備が共通意見に挙がった。
市によると、ここ10年の出生数の低下速度は全国平均よりも速い。参加者は七つのグループに分かれて人口減少する将来の懸念を整理した。労働人口不足に危機感がある参加者は、Uターン就職をPRする必要性を訴えた。公共交通の維持が難しい昨今を踏まえ、市が観光目線で進めているe-Bike(高性能電動アシスト付き自転車)を市民の移動手段に転換させ、生活の利便性向上を期待する意見もあった。
市は2024年度、第6次市総合計画(26~35年度)の策定作業を本格化させる。市企画戦略課の担当者は「挙がった意見を参考に、人口減少に適応できる市の方向性を考える」と話した。
(富士宮支局・国本啓志郎)