記者コラム「清流」 県外の軽トラ市を訪問

 3月下旬、愛知・新城市の県外の軽トラ市を初めて訪ねた。全国三大軽トラ市の一つで、中心の商店街で毎月開催している。新城は道路中央に軽トラを1列に配置するスタイル。スペースを有効活用でき、両脇の店舗の景観を阻害せず、客を送り合うのが良い。
 この商店街に、スズキの販売子会社が営業所を移転新築オープンした。軽トラ市開催時間は敷地を無料開放してまちと“一体化”。会場のほぼ真ん中に位置するため、子ども連れや高齢者が立ち寄ってトイレや授乳など一息付ける。軽トラメーカー自ら地域振興に一役買う象徴的な試みだろう。
 月イチ開催は浜松など本県会場と比べ高頻度だと思ったが、無理のない自主運営で定着したという。回数や規模ではなく、地域の特性に応じた方法で継続していくことが何より重要だ。
(浜松総局・山本雅子)

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