磐田の放課後児童クラブ 2025年度から民間委託 市長方針

 磐田市の草地博昭市長は8日の定例記者会見で、市内の放課後児童クラブ(学童保育)について、2025年度から公設クラブのすべての運営を民間委託する方針を明らかにした。共働き世帯の増加で児童の預かり保育需要が高まる中、支援員を安定確保し、持続可能なクラブ運営を目指す。
 市内のクラブ数は8日現在、54教室(公営50、民営4)。民間委託をすることで支援員の安定確保につなげ、クラブの利用時間拡大や休日利用、食事提供などのサービス向上を図る。市放課後活動課によると、利用料は今後、精査して適切な金額を決定するという。
 放課後児童クラブの待機児童については本年度、前年度当初から2人減の58人となった。待機児童が多い富士見小・磐田北小学区では、定員30人の民間児童クラブが今夏に開設。東部小学区では25年4月、幼保連携型認定こども園に移行する市立東部幼稚園の新園舎に、定員40人の民間児童クラブを併設する予定。市は人員確保と実施場所の確保の両面で、待機児童解消に向けた取り組みを進める。
 (磐田支局・崎山美穂)

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