移住体験の民泊、8月本格稼働 富士宮市地域おこし協力隊小田さん

 富士宮市地域おこし協力隊の小田優斗さん(27)が、お試し移住ができる民泊の開業に向けて同市内房で空き家の改修を進めている。7日、関係者を呼んで内覧会を開いた。移住が体験できる施設は市内で初の試み。小田さんは「富士宮で暮らす良さを味わえる場所にしたい」と意気込む。

民泊開業予定の住宅を案内する小田さん=富士宮市内房
民泊開業予定の住宅を案内する小田さん=富士宮市内房

 民泊は築50年ほどの2階建て住宅で8月から本格稼働を予定する。2階の2室を宿泊者に貸し、1階の和室はワークショップなどの空間にする。1日から1カ月前後までの滞在を想定し、最大10人まで同時に受け入れる。すでに大学生の地域研究系サークルから申し込みがある。
 小田さんが地元農家や猟師と連携して宿泊者に自然体験の機会を提供する。芝川地区で暮らす想像を膨らませてもらうという。
 富士宮市に興味を持つ移住者は富士山眺望を求める傾向があり、芝川地区よりも市北部に関心が集まる現状がある。小田さんは新しいものを受け入れてくれる芝川地区の人柄に引かれたといい、「宿泊者に芝川の良さも伝える」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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