⚽清水エスパルス いわきに辛勝、首位キープ 復帰のFW北川、全得点絡む J2第10節
明治安田J2リーグは13日、各地で第10節の6試合が行われ、清水はいわきに3ー2で勝利した。
①ハワスタ▽観衆5038人
清水 7勝1分け2敗(22 )3(2―1 1―1)2 いわき 3勝4分け3敗(13)
▽得点者【清】ルーカスブラガ(2)乾(3)北川(4)【い】西川(2)谷村(5)
【評】清水がリードを常に保ち、いわきに粘り勝ちした。
清水は前半の7分と9分、立て続けにFW北川のアシストで2点を奪った。しかし、その後はボールを失う場面が目立ち、22分に失点。相手にも好機を与え、一進一退の展開で前半を終えた。
後半23分、DF山原のパスから北川が押し込んで再び2点差に。35分にCKから失点し、若手主体の相手の圧力に苦戦したが、最後は5バックにして守り切った。
FW北川 1得点2アシストの活躍
走力を生かして思い切りのいいプレーをする相手に苦労しながらも何とか逃げ切った。勝利の立役者はけがから復帰したばかりのFW北川。1得点2アシストと全得点に絡む活躍で首位の座をキープ。下部組織出身の主将は「すぐに首位を明け渡しては強者の戦いではない。この試合の持つ意味を考えると、何が何でも勝ちたかった」と誇らしげに振り返った。
いわきとは昨季、ホームで9―1、アウェーで7―1と大勝した。リベンジに燃える相手を分析し、「強気にプレーをしてくる。食いついた背後を突ける」と読み通り先制点を演出。DF山原からのロングボールを受けるタイミングでプレスにきた相手DFを巧みなタッチでかわし、冷静にゴール前を見てMFルーカスブラガにクロスを送った。
2点目は相手の裏を取り、MF乾のゴールをお膳立て。1点差に迫られて追加点が欲しかった後半23分には山原が相手ゴール前で粘ったボールをきっちりと沈めた。終盤には相手の猛攻をしのぎ、「追いつかれるか、逃げ切るかでは大きな差になる。去年はそこができなかった」とチームの成長を実感した。
1点差ゲームを連続でものにし、首位に立ったまま次節はホーム仙台戦。秋葉監督が「たくましく心強い」と感謝するオレンジサポーターの声援を受けて先頭を走り続ける。
(運動部・小沢佑太郎、写真はいずれも写真部・堀池和朗)