記者コラム「清流」 客と店のギャップ
席に着くと、自分のスマートフォンでテーブル上のQRコードを読み取って、サイトからメニューを注文する。そんなモバイルオーダーを使う機会は珍しくなくなってきた。
つながったサイトは安全か。登録作業や、アンケートに答えなければならないのでは―。店側の負担を押しつけられた印象もあり、初めて使った時は懸念や煩わしさもあった。
だが、慣れてしまえば使用感はいい。注文のたびにスタッフを呼ばなくてよいし、注文用タブレットのように場所も取らない。
飲食店にモバイルオーダーのシステムを提供する企業によると、顧客満足度の低下を懸念して導入をためらう店は多いという。客と店側のギャップは興味深い。今はまだ過渡期で、導入店は増えていくと思っているがどうなるか。
(浜松総局・白本俊樹)