産業強化、行財政改革に重点 鈴木康友氏が政策9分野発表 「幸福度日本一に」【県知事選】

 静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は19日、政策骨子の発表記者会見を県庁で開いた。産業力強化や行財政改革など9項目を重点に掲げ、4期16年の市長時代に実績を挙げた施策を県全域に波及させることで人口減などの課題解決につなげる方針。「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指す」と決意を語り「2期8年で全力で仕事したい」と期限を切って結果を出す考えを示した。
知事選の政策を発表する鈴木康友氏=19日午前、県庁(写真部・二神亨)
 浜松市は都市部と山間地の双方を抱える「国土縮図型都市」だとし「あらゆる行政課題があった。その経験は全県的に生かせる。自信を持って実現できる」と強調。住民の暮らしやすさや幸福感を数値化した国の指標「ウェルビーイング」を活用し、幸福度の向上、市町の特性に合った具体的施策を立案、展開すると語った。
 「静岡は産業で発展してきた。県は県全体の産業力を強化し、さらなる発展を図る役割がある」と指摘。全国トップ級の企業誘致とスタートアップ(新興企業)支援、日本一の再生可能エネルギー発電量、先進的なデジタル・スマートシティ政策などの実績を示し「企業立地件数日本一を目指し、企業誘致を進める。雇用創出で人口流出も防げる。移住や観光の促進にもつながる」と述べた。
 市債を大幅に圧縮した行財政改革の取り組みにも言及。将来世代の負担軽減や持続可能な自治体運営に向け、健全な資産経営を担う部署の設置や、計画的な財政運営と県債管理を進める方針などを示した。

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