希少植物「しっかり育てる」 浜松湖北高佐久間分校生が植樹

 浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校のSNP部(自然保護部)はこのほど、絶滅危惧種のナガボナツハゼなど希少植物の苗木の移植作業を同町の上島キャンプ場で実施した。

移植した植物を観察する生徒=浜松市天竜区佐久間町
移植した植物を観察する生徒=浜松市天竜区佐久間町

 ナガボナツハゼはツツジ科の落葉低木で、県西部から愛知県東部にかけてしか生息しない貴重種。浜松市中央区で保護活動に取り組むNPO法人縄文未来が苗木を提供し、同NPOの会員3人と部員10人で移植した。ほかにも希少なハルリンドウやヤマツツジなども一緒に植えた。
 同NPOによると、ナガボナツハゼは成育管理が難しく、2年の落合美潮さん(16)は「しっかり育て上げることで高校のPRにつなげたい」と意気込んだ。同校は植物の盗掘の禁止も呼びかけている。
 (浜松総局・大沢諒)

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