左馬助公しのび 御前崎で献茶式 茶業と地域発展祈る

 新茶シーズンに合わせて御前崎市新野の住民有志ら約40人が21日、戦国時代に旧新野村を治めていた新野左馬助公を祭る神社に新茶を献上した。左馬助公の遺徳をしのぶとともに、さらなる茶業発展と地域振興を願った。

新野左馬助公を祭る神社に新茶を献上する神事=御前崎市新野
新野左馬助公を祭る神社に新茶を献上する神事=御前崎市新野

 献上茶式は地元の伝統行事の一つ。「新野左馬助公顕彰会」が企画した。神事では宮司が祝詞を上げ、同地区で収穫された新茶をささげた。式後は献上した茶葉で茶を入れ、参加者全員で献杯した。同会の村松彰会長は「今年も4月に入り地域が緑一色になった。新茶が収穫できることに感謝したい」と述べた。
 市によると、戦国武将だった新野左馬助は今川氏の一族で、現在の新野地区の礎を築いたとされる。
 (御前崎支局・市川幹人)

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