GW(ゴールデンウイーク)は家族でアスレチックへ【しずおかアウトドアファン】
間もなくゴールデンウイーク(GW)が始まる。コロナ禍が明け、今年は家族や仲間同士で行楽に出かける人もさらに増えそうだ。静岡県内には、幅広い世代が体を使って楽しめる野外のアスレチック施設が各地にある。大型連休に遊びに行きたくなる魅力的な施設を紹介する。(生活報道部・草茅出)
ロープ伝い空中散歩 熱海
熱海市の熱海港から定期船で約30分。相模灘に浮かぶ初島には複合リゾート施設「PICA[ピカ]初島」や新鮮な海の幸を味わえる食堂街、宿泊施設があり、年間を通じて多くの観光客でにぎわう。
PICA初島内のアスレチック「SARUTOBI[サルトビ]」は、地上からの高さ6メートルの場所にロープや木製の踏み板が張り渡されていて、来場者は難易度の異なる二つのコースで木々の間を空中散歩する気分を味わえる。横浜市栄区から訪れた和田大澄君(10)は、父の雄輔さん(44)ら家族5人で挑戦した。「高さは怖くなかった。最後がスライダーになっていて楽しかった」と声を弾ませた。
隣接地には、小さい子どもも利用しやすいアスレチックをまとめた「VOTAN[ボウタン]」も設置している。
爽快なジップスライド 三島
三島市の箱根西麓の高台に架かる「三島スカイウォーク」は、歩行者専用のつり橋として日本一の長さ400メートルを誇る。この橋と並行するように設置され、来場者の歓声が絶えないのが往復560メートルの「ロングジップスライド」だ。谷に渡されたワイヤロープにつり下がり、空中を勢いよく滑走する。地上からの高さは最大で70メートル。富士山やつり橋を横目に風を切る爽快感は抜群だ。広報の本間双美さんは「つり橋を渡った先の森の中では樹上アスレチックなどが充実。ほかにも地場野菜のレストランなどが楽しめます」と語る。
施設から車で3分ほどの場所には、塔のような外観が印象的なアスレチック「ドラゴンキャッスル」がそびえる。2022年のオープンで、92種類の多彩な遊具を備える。地上から13メートルの階層にあるアクティビティーはスリル満点。高さ17メートルの最上部に設置した展望デッキからは三島、沼津方面の眺めが見事だ。
森や池で難関に挑戦 浜松
県西部の老舗施設として知られる浜松市浜名区の「浜北森林アスレチック」。広い森の中で次々と現れるポイントをクリアしていく長いコースが特徴で、県内だけでなく愛知県などからも遊びに来る人が多い。
全40種類のアスレチック遊具は温かみのある木とロープでできている。金属製の部品は極力使わないようにしているという。傾斜のついたすり鉢状の板を走って回る「あり地獄」、池に浮かぶタライに乗ってロープを引き、対岸を目指す「タライの船わたり」、ブランコに座りロープで空中を移動する「天竜川くだり」など名称もユニーク。親子で来場した同区の田中奏士君(11)は「ちょっと難しい所もあるけれど、運動になるし楽しい」と語った。
敷地内にはゴーカートやサイクルモノレール、パターゴルフなどもあって家族で長時間滞在できる。