静岡人インタビュー「この人」 32歳の裾野市副市長 堀越崇志さん(裾野市)

 2015年にキャリア官僚として国土交通省に入省。不動産・建設経済局建設市場整備課長補佐などを経て、1日付で就任した。県内の副市長では、同僚の及川涼介氏(29)に次いで2番目に若い。

堀越崇志さん
堀越崇志さん

 ―国交省に入った理由と、担当した業務内容は。
 「日本のどこに住む人も自分の地域に愛着を持ってもらいたいとの思いを抱き、地域課題に対する政策を作れる魅力に引かれて入省した。まちづくり関係の法令業務、外国人旅行者の増加方策や建設業の労働環境改善政策の企画立案、自治体や民間企業のまちづくり活動支援などに従事した」
 ―裾野市の副市長招請に応じた理由は。
 「地方公共団体や民間団体が主体的に活動する行政分野の業務に多く関わってきた。この経験をいかすためにも、現場の最前線である市町村での勤務を希望していた。自治体からの出向者と接する中で、国と市町村の距離が近ければもっと良い仕事ができるのにと感じることが多かった」
 ―裾野市の印象は。
 「毎日違った表情の富士山を見ることができ、自然豊かで空気もきれい。一方で、東京からほど近く、暮らしやすい環境だ。市役所も『地域の課題解決に貢献し、裾野をよりよくしたい』との思いを持った職員が多く、一緒に仕事をするのが楽しみ」
 ―副市長としての抱負を。
 「社会基盤整備や観光戦略の推進といった市長戦略を実働させることが重要。職員と議論を尽くしながら市長と職員の間をつなぎ、国や県などとの連携を深めるのが役割だと認識している。地域に飛び込んで市民や企業のニーズを把握し、住民代表の議会と対話を図って裾野市の発展に貢献したい」
 (東部総局・杉山諭)

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