⚾静岡商5年ぶり8強/東海大翔洋逃げ切る/日大三島7回コールド 春季高校野球静岡県大会3回戦・あしたか球場

静岡商 2年宮腰が4番の仕事  【】静岡商が駿河総合との息詰まる接戦を制した。
 1点を追う静岡商は八回、中島の適時二塁打で追いつくと、続く宮腰が左前に決勝打を放って逆転した。主戦石間は丁寧にコーナーをつき、好守にも支えられて完投した。
 駿河総合は3失策と守備が乱れ、7回の追加点の好機を逸したのが痛かった。

 ▽3回戦(あしたか第2試合)
静岡商 100100020―4
駿河総合100020000―3
▽三塁打 嶋村(駿)▽二塁打 斉藤、中島2(静)
▽試合時間 1時間55分
photo03 駿河総合―静岡商 8回表静岡商2死二塁、適時打を放つ宮腰=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)    「先輩の代で8強の目標を絶対に達成したかった」。2年生ながら古豪・静岡商の4番を担う宮腰は声を弾ませた。同点の八回2死二塁、「狙っていた」という高めのスライダーをバットの先で引っ張って左前に運び、走者を迎え入れると、塁上で拳を突き上げて喜びを爆発させた。
 八回までは安打がなく「4番としてプレッシャーがあった」という。主将斉藤から「低い球は捨てて、甘い球を狙え」というアドバイスを受けて実践。「緊迫した場面で打ててよかった」と安堵(あんど)した。
 昨秋、地区予選で姿を消した悔しさをバネに宮腰は打撃フォームを修正。腰を落として構えることで、飛距離が伸びるようになった。一方、4回の好機では犠打を確実に決めて後続の得点を演出した。状況に応じて、求められる役割に徹する4番がチームを5年ぶりの8強へと導いた。
(東部総局・天羽桜子)
知徳 エース小船、意地の150㌔ 【】好機を確実にものにした東海大翔洋が知徳を下した。
 東海大翔洋は初回、斉藤の適時打などで3点を奪うと、4回に1点、5回には2点を追加した。投手陣は毎回のように走者を背負ったが、継投で3失点に抑えた。
 知徳は相手を上回る11安打を放ったが、14残塁と拙攻が目立ち、守りも乱れた。 

▽3回戦(あしたか第3試合)
知徳   100100010―3
東海大翔洋30012000×―6
▽三塁打 松本(知)▽二塁打 京増(知)本多(東)▽暴投 渡辺(東)▽捕逸 杉本2(知)川島(東)
▽試合時間 2時間34分
photo03 知徳―東海大翔洋 1回裏、ランナーを2人出し、マウンドで声を掛け合う知徳のバッテリー=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)    2回戦で県内高校野球最速に並ぶ152キロをマークした知徳の小船は、東海大翔洋打線の粘りに屈した。「自らリズムを壊してしまった」と悔やんだのは初回の立ち上がり。不運な当たりや死球でピンチを広げ、バッテリーミスも重なって3点を失った。
 一方、3回戦でも最速150キロを記録し、長引く風邪による体調不良の中で意地を見せた。「相手はまっすぐを狙ってくると思う。変化球をうまく使えるようになりたい」。最後の夏に向けた収穫と課題を手にし、大型右腕は球場を後にした。
日大三島 先発小川が5回零封 】日大三島が投打で圧倒し、川根にコールド勝ちした。
 日大三島は初回、小林と綱島の二塁打で1点を先制。3回以降も長短打に四球と足技を絡めて得点を重ねた。先発小川は伸びのある直球を主体に5回を零封。継投した3投手も無失点に抑えた。
 川根は2安打に封じ込まれ、反撃の糸口をつかめなかった。
 
▽3回戦(あしたか第1試合)
川根  0000000―0
日大三島101231×―8
(7回コールド)
▽三塁打 綱島(日)▽二塁打 風間(川)小林、綱島、渡辺2、小川(日)▽捕逸 堀田(川)
▽試合時間 1時間46分

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞