⚾浜松開誠館、投打かみ合う/藤枝明誠タイブレーク制す 春季高校野球静岡県大会3回戦・磐田球場

190センチの大型右腕、伊波が6回無安打投球 浜松開誠館  【】浜松開誠館が4投手の完封リレーで浜松商に快勝した。
 浜松開誠館は二回、内野安打の加藤が犠打で二進し、暴投の間に本塁を陥れた。五回は長短4安打を集めて4点を加え、七回は塚田に本塁打が出た。守っては伊波、細川、寺井、塚田が継投した。
 浜松商は打線が2安打に沈み、反撃の糸口をつかめなかった。

▽3回戦(磐田第1試合)
浜松商  000000000―0
浜松開誠館01004010×―6
▽本塁打 塚田(開)
▽二塁打 大迫(開)▽暴投 鈴木結(商)
▽試合時間 1時間45分
photo03 浜松商-浜松開誠館 6回を無安打に抑えた浜松開誠館の先発伊波=磐田球場
 浜松開誠館が投打に盤石ぶりを見せつけた。二回に相手のミスに乗じて先制すると五回は集中打で畳みかけ、七回に本塁打でダメ押し。守っては190センチの大型右腕伊波が6回を無安打1四球と試合をつくった。
 2回戦は力んで制球を乱した伊波だが、この日はテンポ良くストライク先行の投球だった。「(昨年の)秋はチームに迷惑を掛けた。春と夏はエース松井の負担を少しでも減らせるように頑張る」と責任感を胸に刻む。
 一方、主将の加藤は「追加点が中盤になってしまった」と序盤に主導権を握れなかった攻撃に不満を示し「この先も気を抜かず、しっかり勝ち上がる」と表情を引き締めた。
(運動部・結城啓子)

先発日吉が完封、延長制す 藤枝明誠  【】藤枝明誠の先発日吉が完封し、飛龍との延長戦を制した。
 藤枝明誠は左腕日吉がキレのあるスライダーを武器に10三振を奪い、散発3安打に抑えて10回を投げきった。延長十回タイブレークは犠打で1死二、三塁とし、井手尾の犠飛で1点をもぎ取った。
 飛龍は2番手関根が8回を2安打1失点と好投したが、打線がつながりを欠いた。

▽3回戦(磐田第2試合)
藤枝明誠0000000001―1
飛龍  0000000000―0 (延長10回タイブレーク)
▽二塁打 酒井、宮崎(飛)
▽試合時間 1時間58分
飛龍-藤枝明誠 勝利を決め、たたえ合う藤枝明誠バッテリー(手前)=磐田球場
 藤枝明誠の左腕日吉が飛龍打線を散発3安打に抑えて完封した。「前日から調子が良かったので、行けるかなと思っていた」。強振してくる相手打線の打ち気を、切れのあるスライダーでかわし、10三振を奪った。
 完封勝利は昨秋県大会準々決勝の常葉大菊川戦以来。鉄壁の守備陣が日吉の打たせて取る投球を支えている。日吉は「夏までにはもっと真っすぐを強くしていきたい」と、さらなる成長を誓った。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞