紙製ワンちゃんとお散歩 猫や恐竜、さまざまな動物がお出迎え 富士で企画展  

 富士市の造形作家あしざわまさひとさん(50)による「おさんぽアート作品展&ワークショップ」が29日、富士市のロゼシアターで開かれ、小さな子どもたちが紙製の動物作品と散歩を楽しんだ。企画は同館展示室の稼働率が週の前半で低いことを受け初開催。子どもたちがアートに触れる機会を提供するために月1回ほど実施する。

紙製の動物作品で遊ぶ親子=富士市のロゼシアター
紙製の動物作品で遊ぶ親子=富士市のロゼシアター

 作品は新聞紙で動物を形作って和紙を貼り、毛並みや肌感はアクリル絵の具で表現してある。足裏にキャスターが付けられていて、少しの力で簡単に動かせる。会場では犬や猫、恐竜などさまざまな作品が来場者を出迎えた。富士宮市から遊びに来た加納愛菜佳ちゃん(1)は「ちっちゃいワンちゃんが好き」と、気に入った「1頭」を連れて遊んだ。
 同館展示室は週末に利用が集中し、月~水曜は予定が埋まらないことが多い。同館を運営する市文化振興財団の理事でもあるあしざわさんは「ロゼシアターは富士の文化の中心的存在であるべき。気軽にアートに触れられる機会を増やしたい」と話す。参加無料で、初回の同日は、広い床に毛糸を敷いて自由に描く地上絵も人気を集めた。次回は5月6日に実施する。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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