ごみ回収場所を移設 沼津 親子2人死亡事故受け

 沼津市松長の県道で自治会のごみ回収場所の管理当番だった親子2人が車にはねられ死亡した事故を受け、地元の松長自治会は回収場所を移設し、1日から運用を始めた。

事故現場から約15メートル東に移設したごみの回収場所=1日午後、沼津市松長
事故現場から約15メートル東に移設したごみの回収場所=1日午後、沼津市松長

 新たな回収場所は、これまでの所から約15メートル東の民有地。県道から奥に移り、複数のかごを常設できた。1月の事故発生当時、松長自治会の班長だった男性(83)は「道路に背を向けて作業する必要がなくなった」と安心する一方、「場所を借りているので、カラスやにおいの問題など運用には気を配りたい」と強調する。
 県道は歩道の狭い住宅街にあり、市は事故後、現場に近い松長、今沢地区の県道沿いの回収場所17カ所の移設を設置主体の自治会に依頼。5カ所の移設先が決まったが、市の森剛彦クリーンセンター収集課長は「選定に難航している回収場所は多い。自治会と協議を重ね、民間にも協力いただきたい」と話した。
 (東部総局・菊地真生)

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