テーマ : どうする家康/徳川家康

家康ゆかりの竹いかだ再現 浜松市天竜区の旧田代家

 浜松市天竜区二俣町鹿島の旧家「筏(いかだ)問屋田代家」の足跡をたどり、顕彰に取り組む鹿島田代家交流振興会はこのほど、徳川家康にゆかりのある竹いかだを再現した。敷地内に展示することで、地域の歴史を広く発信する。

竹いかだを組み立てる鹿島田代家交流振興会の会員=浜松市天竜区二俣町
竹いかだを組み立てる鹿島田代家交流振興会の会員=浜松市天竜区二俣町

 集まった振興会の会員は、地元で切り出された竹を縄で縛って縦4メートル、幅2メートルの大きさに組み上げた。上部にも竹を据え付け、丸太の運搬に使われていた往年の姿に近づけた。
 田代家は、1570年に天竜川周辺などで起きた徳川家康と武田氏の戦いで、渡し船を失い退路を断たれた家康に協力。竹いかだに乗せて天竜川を下らせたと伝わる。徳川家の繁栄につながった功績が評価され、北鹿島村の名主を務めた江戸時代には年貢の免除などの特権が与えられた。天竜川のいかだの受け継ぎ問屋として栄えたという。
 同会の曽我清臣会長は「いかだは昭和30年代まで使われていた。家康に関する伝承や、地域の産業振興につながった水運の歴史に興味をもってもらえれば」と話す。旧家は土日祝開館。午前10時~午後4時。
 (天竜支局・平野慧)

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