記者コラム「清流」 快適な道は油断禁物

 9月中旬に開通した富士市の本市場大渕線の伝法工区。西富士道路南側の交通渋滞緩和が期待される。
 しかし、開通から1週間で区間中ほどの信号がない交差点で車両2台が接触し、横転する事故が発生した。
 東西の生活道路と本線が交差する場所で、住宅が死角になる。生活道路側に一時停止順守を訴える看板が設置された。近隣住民は「速い車が多くて怖い。開通前から懸念していた」と、利用者の安全運転を求めている。
 開通当日に走行した際、きれいに舗装された直線道路は気持ちが良かった。もし加速していたら交差点に進入する車に対応できただろうか。快適な道ほど気が緩みがちで事故の危険が高まる。油断してはならない。

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