ささえ逢いセンター開設 熱海、土石流被災者の生活再建支援

 熱海市と市社会福祉協議会は4日、同市伊豆山の大規模土石流の影響で市内外の応急仮設住宅に移った被災者の日常生活上の相談に応じたり、孤立防止のための支援を行ったりする「市伊豆山ささえ逢(あ)いセンター」を市総合福祉センター内に開設した。

応急仮設住宅に移った被災者の支援に向けて打ち合わせをする職員=熱海市伊豆山ささえ逢いセンター
応急仮設住宅に移った被災者の支援に向けて打ち合わせをする職員=熱海市伊豆山ささえ逢いセンター

 ささえ逢いセンターは被災者宅への訪問などを行う生活支援相談員と市の保健師、栄養士が連携しながら、慣れない地域で生活する被災者の心身をケアする。必要に応じて専門機関につなぐ。被災地域のコミュニティー再建にも協力する。
 生活支援相談員は現在、看護師や社会福祉士の資格がある4人が所属している。支援対象は10市町、約140世帯に及ぶため、センターは「高齢者や被災者の話を傾聴できる能力や思いのある人材」を募集している。
 ささえ逢いセンターは、被災地を流れる逢初(あいぞめ)川にちなんで名付けられた。伊豆山地区出身の原盛輝センター長は「被災者を丁寧にサポートし、不安のない生活ができるようにしたい」と話した。問い合わせは同センター<電0557(86)6380>へ。
 

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