熱海・伊豆山の障害者就労支援施設 4カ月ぶりに再開

 熱海市伊豆山の大規模土石流の影響で一時移転していた障害者就労支援施設「心象めぐみ会共同作業所」が1日、伊豆山の施設に戻り作業を再開した。約4カ月ぶりに“本拠地”に戻った利用者は、安心した表情で傘の布を再利用したエコバッグ作りなどに打ち込んだ。

約4カ月ぶりに再開した施設で仕事に打ち込む利用者=熱海市伊豆山の心象めぐみ会共同作業所
約4カ月ぶりに再開した施設で仕事に打ち込む利用者=熱海市伊豆山の心象めぐみ会共同作業所

 土石流の現場から約100メートルの場所にある同施設は直接被災しなかったものの、長期にわたり周辺が立ち入り禁止エリアになった。そのため、JR熱海駅前のビルの貸し会議室を臨時作業所として活用し、インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」を実施しながら活動を続けてきた。
 伊勢井勝施設長は「市内外から多くの励ましの言葉をいただき、感謝している。今後、少しずつ恩返ししていけたら」と話した。

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