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2024年「静岡まつり」 見どころは

 徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第68回静岡まつり」が、5日の前夜祭を皮切りに、7日まで静岡市中心街で開かれます。主要イベント「大御所花見行列」には、「DA PUMP」のISSAさんと俳優の宍戸開さんが登場。昨年の大河ブームの余韻とともに、駿府城内やお堀に沿いに咲くソメイヨシノを見に出かけるのも良さそうです。開幕に向け、見どころを紹介します。

「春の風物詩」5日開幕 6、7日は市内中心部で交通規制

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 徳川家康の大御所時代の城下町を再現する静岡市の春の風物詩「第68回静岡まつり」(実行委員会主催)が5~7日、市中心街で開かれる。5日の前夜祭を皮切りに、メイン行事の「大御所花見行列」や市民参加の総踊り「夜桜乱舞」など多彩な催しを繰り広げる。
 花見行列は6日午後2時15分と7日午後3時15分に葵区の駿府城公園東御門を出発し、市街を練り歩く。6日は音楽グループ「DA PUMP」のISSAさん、7日は俳優宍戸開さんがそれぞれ大御所役を務める。雨天で中止となった場合は、市役所静岡庁舎で大御所のお披露目会を行う。
 葵区の御幸通りが主会場となる夜桜乱舞は、6日は午後5時~7時50分、7日は午後2時20分~3時50分に実施する。当日の飛び入り参加も可能。
 このほか、駿府城公園では美しく着飾った太夫が練り歩く「花魁(おいらん)道中」や県内外の煙火保存会による手筒花火、ダンスや歌のステージ発表など、多くのイベントが繰り広げられる。同公園や青葉会場での飲食ブースは5日午後1時にオープンする。
 6、7日の主な交通規制は、御幸通りが午後2時~8時(7日は午後5時まで)、呉服町通りが午前11時~午後8時(7日は午後6時まで)。大御所花見行列中の時間のみ規制がかかるエリアもある。
 問い合わせは実行委事務局<電054(221)0182>へ。
〈2024.04.04 あなたの静岡新聞〉

「大御所」はISSAさんと宍戸開さん

 静岡まつり実行委員会は13日、静岡市内で会見を開き、第68回静岡まつりを4月5~7日に開催すると発表した。主要イベント「大御所花見行列」の大御所(徳川家康)役は人気男性グループ「DA PUMP」のISSAさんと俳優の宍戸開さんが務める。

ISSAさん(左)と宍戸開さん
ISSAさん(左)と宍戸開さん
 5日は同市葵区の駿府城公園で前夜まつりを開き、ドローン約70台で時代調の図柄を表現するショーを初めて行う。6、7の両日実施される花見行列は6日にISSAさん、7日に宍戸さんが出演する。同区の御幸通りを歩行者天国にして実施する市民総踊り「夜桜乱舞」も6、7の両日開催し、それぞれ約800人が参加する見込み。
 久保田隆実行委員長は「昨年は大河ドラマもあり、静岡に家康がいたと市民が実感した1年だった」と振り返り、「今年はどう静岡まつりを盛り上げていくかを改めて考え、70回目の節目に向けた再スタートの年にしたい」と意気込みを語った。
 静岡まつりは、静岡で晩年を過ごした家康が家臣を引き連れて花見をしたという故事にならい、同市葵区の駿府城公園や青葉シンボルロード、葵スクエアを主会場に踊りや行列を繰り広げる。昨年は3日間で93万人が来場した。
〈2024.02.14 あなたの静岡新聞〉

今川義元の母・寿桂尼役に星金さん 「大役堂々と務めたい」

 静岡市で4月に開かれる静岡まつりのメインイベント「大御所花見行列」に今川義元の母・寿桂尼[じゅけいに]役で参加する同市駿河区の星金美恵子さん(80)が26日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、まつりに向けた意気込みを語った。

寿桂尼役の意気込みを語る星金さん(左)と孫の雄仁さん=静岡市役所静岡庁舎
寿桂尼役の意気込みを語る星金さん(左)と孫の雄仁さん=静岡市役所静岡庁舎
 尼僧姿で登場した星金さんは「思いがけず大役を引き受けることになった。堂々とやりたい」と意気込んだ。星金さんを推薦し、一緒に行列に参加する孫の雄仁さんは「当時の人の気持ちになって練り歩きたい」と話した。星金さんは7日の行列に参加する。
 寿桂尼役の行列への参加は昨年に続き2回目。寿桂尼の墓所がある葵区の龍雲寺周辺の竹林整備などに取り組む市民団体「沓谷歴史と自然の会」が、市立東中の生徒の祖母を対象に参加希望者を募った。「仕事を頑張ってきた」「子や孫の教育に力を入れてきた」などの10項目を評価し、星金さんを選出した。
 難波市長は「大役ですが気をつけて頑張ってください」と激励した。
 (政治部・池谷遥子)
〈2024.03.27 あなたの静岡新聞〉

甲冑プラモニュメント披露 家康着用「金陀美具足」題材

※2023年4月1日 あなたの静岡新聞より

関係者が除幕した金陀美具足の「プラモニュメント」=静岡市葵区の駿府城公園外堀沿いの「駿府ホリノテラス」
関係者が除幕した金陀美具足の「プラモニュメント」=静岡市葵区の駿府城公園外堀沿いの「駿府ホリノテラス」
 静岡まつりに合わせ、家康が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)「金陀美具足」を題材にしたプラモニュメントが1日、静岡市葵区の駿府城公園外堀沿いの駿府ホリノテラスで披露された。「静岡市プラモデル化計画」として地域活性化に取り組む市が同所にかかる城代橋付近に設置した。
 モニュメントは高さ2・2メートル。パーツごとに歴史や用途などの説明を付けた。意匠を担当したmagnet-designの松尾憲宏代表は「近くに小中学校が多いので子どもたちが見て学べる図鑑の1ページのようなデザインにした」とこだわりを語った。
 お披露目式は静岡城内一輪車クラブの演技が花を添え、多くの来場者でにぎわった。神奈川県から親と訪れた佐藤涼真さんは「金色で神々しかった。プラモデルと甲冑の両方のかっこよさを併せ持っている」と笑顔を見せた。
 市プラモデル振興係の石川直哉係長は「大河ドラマで家康の注目度が上がっている。静岡を代表する産業であるプラモデルと組み合わせることでにぎわいを生み出し、静岡の良さを発信していきたい」と話した。

 
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