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春は家計を見直す絶好のタイミング!お金のプロがコツを伝授

今回は、「春のうちにやるといい家計の見直し 」について、ファイナンシャル・プランナーの鳥居麗子さんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。
※2023年4月19日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。


鉄崎:家計の見直しは、なぜ春のうちにやったほうがいいのですか。

鳥居:年の初めに家計簿をつけようと思って、くじけている人も出てきている時期だと思います。お子さんの進学などで年度替わりに固定費が変わってくるので、4月は家計を見直す絶好のタイミングです。

鉄崎:では早速、どうやって家計を見直していけばいいのかを教えてください。

ポイント1:「お金がない」とは言わず、今あるお金に目を向けること

鳥居:ついつい「お金がない」と言ってしまいがちです。そもそも「お金がない」というのは、お金を使った結果であり、その結果にしか目を向けていないということになります。「お金がない」のではなくて、お財布にはお金はゼロではないので「お金がある」ということに目を向けられたらいいですね。

鉄崎:「これだけしかない」じゃなくて「これだけある」ということですね。

鳥居:お子さんの前でも「お金がない」とは、言わないようにしてください。「うちってお金がない」ということが結構、深層心理に残るものです。

ポイント2:予算を決めてお金の流れを見えるようにする

鳥居:お二人は家計簿を付けていますか。

鉄崎・山﨑:いいえ。

鳥居:では、レシートは保管していますか。

山﨑:捨てています。

鉄崎:僕は確定申告で必要なのでとってあります。

鳥居:実はレシートを保管していても、家計簿を付けることに一生懸命になってしまい、使っているところに目を向けていない人も多いんです。ですから、家計簿を付けることよりも、予算を決めることがとても大切です。

山﨑:うちは、「食費はいくらまで」とか何となく決めています。

鳥居:素晴らしいですね。

鉄崎:意外と決めていないんだよなぁ。キャッシュレス決済が増えたから、減っている感覚があまりない。

鳥居:支払い方法が増えていると、管理しきれなくなってしまいますよね。

まずは先月下ろしたお金の現金の予算を減らすことなく、過去に自分が使ったお金、プリペイドカード、クレジットカードの3ヶ月の平均金額を予算として出してみてください。1ヶ月、どれくらい手から離れているか見て、それを予算にしましょう。

そこから、使う額を半分にしようと頑張るのではなく、現金をいっぺんに下ろしてお財布に入れるというのを1ヶ月行ってほしいです。まとめて下ろすと、こんなに使っているのかと痛感するはずです。

さらに自動車税やお年玉などの年間の特別支出が、合計すると100万円くらいあります。その分は別予算としてよけておくと、お金の流れがすっきりしてきます。ボーナスや、毎月ストックしておくことで、特別支出に備えてください。そうしないと毎月のお金の流れがグチャグチャになってしまいます。

ポイント3:クレジットカードやQRコード決済などは、なるべく使用するものをまとめる

鳥居:キャッシュレス決済が増えていますが、一度に管理できるものは3つが限度です。クレジットカードはまとめると、ポイントが溜まりやすくなりますので得です。

鉄崎:なるべくまとめたほうがいいんですね。とても勉強になりました。鳥居先生、ありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……鳥居麗子さん
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。鳥居麗子FP事務所代表。自身のどんぶり勘定克服経験を元に「家計整理アドバイザー」としてお金に向き合う最初の一歩に寄り添う。また「キッズマネーステーション認定講師」として金銭教育・キャリア教育にも取り組む。2023年5月からスタートする「ジブン軸発見講座」の準備中。ウェブサイト

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