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ジュビロ磐田の山田大記が語ったJ1昇格の瞬間!他会場の結果は知っていた?

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、J1昇格を決めたジュビロ磐田の山田大記主将をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと井川絵美さんです。

井川:今日は「ジュビロ磐田J1昇格おめでとう特別バージョン」。キャプテン山田大記選手とリモートでつながっています。

ヒデ:まだお疲れだと思いますが、率直な気持ちを。

山田:いやあ、びっくりしましたね。自分たちとしても驚きのある昇格だったので。少しずつ実感が湧いているところです。

ヒデ:最終節前は清水エスパルスが優位でしたが、「俺らは最後まで戦うのみ」っていう気持ちだったんでしょうね。

山田:もちろん「あわよくば自動昇格」を狙っていましたが、実際には「プレーオフにしっかり備えて」というところも頭にはありました。

ヒデ:こんな最後の最後までしびれるとは思わなかった。キャプテンとして、チームの雰囲気をどう感じていましたか。

山田:僕たちは守るべきものはなく、追われる立場ではなかったので、みんな「しっかりいつも通りやろう」と。変な緊張感はなかったと思います。振り返ってみると、そこのプレッシャーは、清水とは違ったのかなと思います。

栃木に先制されて…

ヒデ:やっぱり印象的だったのはファーストシュートが山田選手だったこと。キャプテンとしてのハートを感じました。

山田:僕は比較的冷静に戦いたいなと思ってるんですけど、この終盤戦の昇格争いは勝利をもぎ取る熱量が大事だなと思っているので、いつもよりは結構熱めにプレーするのを心掛けてましたね。

ヒデ:前半4分、栃木に先制を許した時は?。

山田:結構嫌なやられ方だったんですよね。「注意しろ」って言われていたアーリークロスを上げられて、センターバックが背中を取られて。でも、シーズンを通して、先に失点しても焦らないということは教訓としてありました。最終節はいろいろと起こってしまうので、先に失点しても、落ち着いてやろうねってことは試合前からロッカールームでも話していました。

井川:そして前半42分、ショートコーナーの流れからドゥドゥ選手が右足を振り抜きゴール。

ヒデ:前半で追いついたのは大きかったですよね。

山田:めちゃくちゃ大きかったですね。落ち着いてやろうとみんなで言ってたものの、やはり、ちょっと浮き足立って、ゴール前で焦りみたいなものはチームとして出ちゃってるなと思いながらやっていました。そこで追いつけたのは本当に大きかったですね。

ハーフタイムの様子は?

ヒデ:ハーフタイム中、他会場の情報は入れるんですか、入れないんですか。

山田:入れなかったですね、今回は。

ヒデ:それは選手の考えか、キャプテンの考えか、それともチームとしての考えか。

山田:おそらく横内さん(監督)からも「あまり余分な情報は入れないでくれ」というのはあったのかなと思いますけど、選手も集中していました。ハーフタイムに携帯を見れば分かっちゃうんですけど、そういうこともなく、みんな目の前の試合に集中していました。自分たちがとにかく目の前の栃木を倒すことだけ考えてっていう感じでしたね。

ヒデ:ちなみに、この時点で清水−水戸は0対0、そしてヴェルディ−大宮も0対0という状況。このままだと清水昇格かなという空気でした。ハーフタイムにキャプテンから選手に伝えたことはあるんですか。

山田:最終節に限らず、精神的な話よりは頭の中を整理するような、「ここを意識しようね」みたいなポイントを各選手になるべく伝えるようにしていました。各パートでリーダーシップを発揮する選手はいるので、みんなで話し合ってますね。

ベテラン遠藤保仁選手の存在感

井川:そして後半16分、松原選手のクロスを松本選手が頭で合わせてゴール。2対1と勝ち越しに成功。このときはどんな気持ちでしたか。

山田:本当によく決めてくれましたね、あれは。簡単ではなかったと思いますけど。

井川:山田さんはこれまでのJ2に落ちたり、J1に上がったりの経験が生きたのでは。

山田:自分の経験もそうですし、ヤットさん(遠藤保仁選手)ら多くの先輩から学んだことがあるので、今はだいぶ試合中もいろんなことを考えながらプレーできるようになりましたね。

井川:リスナーから「最終戦、遠藤選手から何か声掛けがありましたか、どんな存在ですか」という質問が来ています。

山田:最終節に関しては何か特別にヤットさんからあったわけではないですけど、いつも頼りたい時はヤットさんに聞いてます。リーグ終盤はチームのバランスとかについて「あれって、ああだよね」みたいなことをボソッと言ってくれたり。みんなすごく頼りにしてる存在ですね。

チームの“情報通”から…


ヒデ:
リードした後、ご自身はいつも通りやれましたか?

山田:栃木は「押し込む」というところに強みがあるチームだったので、どういうふうにそういう時間を減らそうかなと考えながらやってました。ある程度思った通り、終盤までゲームを運べたかなと思ってます。

ヒデ:そして、運命を決めたホイッスル。どのタイミングで清水の結果を知ったんでしょうか?

山田:僕がベンチのスタッフに他会場の情報を聞いても、みんな教えてくれなかったんですよ。「言っちゃいけないって言われてるから」って。そこで小川大貴が寄ってきて、「清水負けてます」って(笑)。情報通なんすよ、あいつは。あいつはみんなの給料とかも知ってますからね(笑)。

他会場の情報はベンチには入ってきていましたが、選手は試合終了の瞬間まで分からなかった。それで試合が終わった瞬間に、みんながベンチから飛び出してきて。

ヒデ:今季はスタートから補強NGもありましたが…。

山田:選手個々の能力でいうと、J2の中では戦力的にはしっかり整ってるっていう自覚はあったので、しっかりやれば、ある程度の順位はいけるんじゃないかなと思っていました。

イジってくる若手は?

ヒデ:こちらはリスナーから。「山田選手といえば若手からイジられることで有名ですが、特にイジってくる選手は誰ですか」と。

山田:針谷岳晃と古川陽介の2トップですね。

ヒデ:2人とも大先輩にどういう言い方をしてくるんですか。

山田:朝の「おはよう、ヤマ」から始まります(笑)。全然リスペクトされてないんですよ。

ヒデ:愛されてるということですよ。

「強いジュビロをつくっていきましょう」


ヒデ:
今シーズンをあらためて振り返っていただきたいです。

山田:序盤、なかなか難しい時期もありましたけど、終わってみればこういう形で昇格できて、ほっとしてるっていうのが正直なところです。

ヒデ:ジュビロサポーターにメッセージを。

山田:まずは1年間ありがとうございました。本当に悔しい思いもたくさんさせてしまっている近年ですけど、そんな中でも、いつも熱く、温かく僕たちの背中を押してくれて、そのおかげで昇格することができました。一緒にこれから強いジュビロを作っていきましょう!
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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