LIFEライフ

静岡新聞運動部

ジュビロ磐田の金子翔太が語った“チームの現在地”。鹿児島キャンプ最後の清水エスパルス戦は「練習試合でもダービー」と意欲

J1ジュビロ磐田の金子が韓国・大田ハナシチズン戦を振り返り

ジュビロ磐田の金子翔太選手は2月7日に行われた韓国Kリーグ1部大田ハナシチズンとの練習試合を「タフなゲームになったが、90分間いい試合だった」と振り返りました。先制点はわずかの差でリカルドグラッサ選手でしたが、自らのゴールと勘違いして苦笑いでした。

金子翔太選手インタビュー

長い時間の出場だった。
久しぶりできつかった(笑)。韓国のチームでかなりバチバチ、かなりタフなゲーム。疲労がある中、ほとんどの選手が90分出た。いい試合になったと思う。

なかなかこういう相手とやることが少ない。強度も高くて。もっとチームとしても個人としてもやれることはある。守備はボール保持者にプレッシャーをかけるとか、球際でガツガツいって相手に隙を与えないとか。

前半(1本目)はほとんどピンチもなく、後半少し疲れた時にミドルを打たれた。(失点場面の)ロングスロー対策の守備はまだやっていない。今季まだ失点していなかったので、逆にイレギュラーな失点が起きてよかった。

ロングスローをやってくるチームも町田とかあるので、いい教訓になった。ロングスローの守備をやっていない分、本来ならばペイショットが下がらないといけない。そういうところのミスが一つ出て、公式戦でなくて良かった。

ポジションは平川怜選手と入れ替わりながらだった。
怜もジュビロに来て熊本とのサッカーの違いに苦しんでいたと思う。少し距離感の違和感を感じながらやっていたと思う。話し合いながら、前半も極力彼の近くにいたりとか。ポジションを自由にやりつつお互いを見ながら。本来なら距離感をよくしたり、お互いの配置を見ながらやりたいタイプだと思うが。

前半は怜もあんまり感触が良くなかったと思う。後半(2本目)は少してこ入れしてやり方を改善した。監督の指示でポジションも入れ替わった。彼もボールに触って後半の方が良かったと思う。

強度のある選手で90分走れる体力もある。攻撃的な選手だが、守備の球際も強い。もう少し一緒にやればもっと良くなる。

金子選手はポジションは中央、左とやっていた。
前回の鹿児島より相手のレベルも上がって、あと一歩のところで引っかかったシーンもあった。疲労もあったが、クオリティーは監督から求められている。そこの精度は開幕へ上げていきたい。

ゴール前での仕事にこだわってしっかりシュートに持ち込む。(先制点は)リカも喜んでいるのでどちらかわからない。僕だと思うんですけど(笑)。僕も当たっていたような気がするんですよね。でもリカにしときますか。なんか恥ずかしい。点を取った気でいたので(苦笑)

意識していることは。
メンバーを入れ替えながらやっている。例えば(ボランチに)中村駿君や鹿沼が入るのと、レオゴメスが入るのでは、僕の配置ややり方は変わってくる。その人に対して味方に合わせてうまくやりたい。

(FWは)ペイショットなのか、ジャーメインなのかで僕も違う。左サイドは古川と怜では僕の配置も変わってくる。極力、僕は合わせる側にいようと思う。

どの選手もポジションを確約されていない。いろんな選手とやりながらもお互いの良さが出るように。1+1が2ではなくて、3とか4にならないと、J1ではやっていけない。爆発的な個がある選手がいるわけではない。

監督はチームとして攻撃、守備をやっていく。そういった化学反応をチームとして大事にする。どの選手と組んでも、味方の良さを出してやっていけたら。

前からの守備にいく感触は。
ペイショットもああ見えて結構しっかり守備の理解度が高い。きょう(7日)は90分みんなどれぐらいできるか探り探りだった。

韓国のセンターバック2人も少し独特な持ち方をしていた。ゆったり持つ。ああいうビルドアップをするチームもなくはない。浦和レッズもああいう持ち方をすると思う。いいテストになった。

ブロックを組んだ時の追いかける役目は。
ペイショットと試合前から話していた。試合中も簡単な英語やポルトガル語で話しながら、行くとこと行かないところ、真ん中締めるとか。左右どちらがいくか。

時間帯によってここはプレッシャ-にいかないといけないとか。ホワイトボードや通訳も使いながら。彼ももっと自分の特長をわかってもらえたら活躍できる。

きょう彼に合わせるクロスは少なかったと思う。次の試合はシンプルに彼の頭とか、こぼれたところとか増えればバリエーションが増える。サイドに人数掛けてやり直す方法もあったが、シンプルに頭を狙うプランも間違いなく必要。

鹿児島キャンプでは(10日の)清水戦が最後の練習試合になる。
ミックスでいろんな選手とやっているので誰と出るかわからないが。彼ら(清水)は悔しい思いをしてJ2を戦う。そのプライドも認識している。僕らが最後J1に行って彼らは悔しい思いをしている。

そういった悔しい気持ちも持っている。当然熱い試合になる。いくら練習試合でもダービーはダービー。毎年鹿児島でやれるのもうれしいし、楽しみ。長くお世話になったチーム。成長した、レベルアップした姿を見せたいと思っている。ゴールを取ってキャンプを締めくくりたい。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

あなたにおすすめの記事

RANKING