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ジュビロ磐田の攻撃陣に今、突きつけられている課題とは…アビスパ福岡戦のポイントは?

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞運動部のジュビロ磐田担当、名倉正和記者が最近のチーム状況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。(2024年4月16日放送)

鬼頭:リーグ前節の名古屋グランパス戦を振り返っていきましょう。ジュビロは3連勝を懸けて戦いましたが、0−1で敗戦しました。

名倉:前半8分に先制され、これがそのまま決勝点となりました。大きなサイドチェンジで揺さぶられて、クロスがそのまま流れるような形で入ってしまいました。右サイドの寄せが少し甘くなった印象でした。

ヒデ:前半終了間際に相手選手がレッドカードで一発退場となりました。あのシーンはスパイクの裏が完全に見えていましたし、ちょっと危なかったですね。

名倉:ちょっとヒヤッとしましたね。その後、磐田は後半開始から左サイドに切り札の古川選手を投入してサイドを崩しに掛かりました。何度もクロスを上げたり、シュートを打ったりしましたが、相手の中央が堅く、ゴールをこじ開けられませんでした。

ヒデ:古川選手は本当に静岡学園高時代を彷彿とさせるような、生き生きとしたプレーでした。左サイドでカットインして。

名倉:彼の持ち味は本当に出ていました。ただ本人も「クロスを上げたり、シュートを打ったりしたけれど、やっぱりどこか崩しきれなかったから、シュートが枠にいかなかったりした。最後の質が勝負を分けた」と悔しそうに言ってました。

ヒデ:後半は押せ押せでしたね。ジャーメイン良選手もマークがきつい中で、相手を背負いながら反転してシュートを打ったり。でもポストでした。

名倉:決まったかと思いましたけどね。後半はチャンスをたくさん作りましたが、どんどん時間だけが過ぎていきました。接触プレーも増えて選手たちが熱くなって、そこで時間を使っちゃったりして。

横内監督は「熱くなるのは分かるが、時間の使い方、名古屋の時間の使わせ方。そのあたりがやっぱり相手はしたたかだった」と話していました。

ヒデ:数的優位だから焦る必要はなかったですよね。

名倉:数的優位の磐田の方が焦っていたように見えてしまう。それが名古屋の強さだったのかなと思います。

ジャーメイン選手、平川選手コメント


鬼頭:ここでジャーメイン良選手と平川怜選手のインタビューを聞いてください。

<ジャーメイン選手>
「最初は相手を横に揺さぶって、相手を疲れさせて、シンプルに外からと考えてやってましたが、そこの精度が…。あとは相手も中央に高さがあったので、なかなかチャンスにならなかった。

相手は10人とはいえブロックを作られたら厳しい。名古屋は元々守備が堅いイメージがあるので、難しかった。固められた時に、チームとしてどう点を取っていくか。もっと高めていかないといけない」

<平川選手>
「前半からブロックが堅くて、自分たちが効果的に攻撃できなかった。試合は続くのでしっかり切り替えて、次の試合に向けていい準備をしたい」

鬼頭:ブロックが堅いという話がありました。J1だと、やっぱりなかなか…。

名倉:シュートは枠に飛んでいても、すんでのところでブロックされたり。「ちょっとしたところの差がやっぱりJ1だ」と監督も選手も話しています。

J2だったら入っているようなシュートが、キーパーまで届かずに手前でブロックされたり。感触は悪くないと思うんですが、センターバックの堅さ、そこがやっぱり違うなと感じていると思います。

ヒデ:もう少しこうしたらいいのになと現場で見てて思うことはありますか。

名倉:精度が足りないと言えば簡単なんですが、攻撃の精度を高めるために攻撃の回数を増やしていくことがとにかく必要なのかなと思います。

名倉記者「1点差負けを勝ち点1につなげたい」

ヒデ:8節が終わって3勝5敗、勝ち点9。

名倉:試合数を上回る勝ち点なので、残留を目指す上では全然悪い数字ではないと思うんです。開幕戦をのぞいて、敗れた試合は1点差の負け。今年はまだ引き分けがありません。

だから、この1点差の負けを何とか引き分けに持っていって、勝ち点1をしぶとく積んでいくことが大切かなと思いますね。勝ち点0で終わるのと1で終わるのは、えらい違うので。

ヒデ:リーグ後半に、それが響いてきますからね。

鬼頭:ジャーメイン選手とペイショット選手。前線の2人はかなり乗ってきている感じでは。

ヒデ:フィットしてるよね。

名倉:前線でペイショット選手がターゲットになって、落としたところをジャーメイン選手が狙うという攻撃パターンができてきたなという印象ですね。

平川選手や藤川虎太朗選手ら2列目の選手がとにかくペイショット選手やジャーメイン選手の近くでプレーして、ツインタワーが落とした球にどれだけ絡んでゴールにねじ込めるかが大事になってくるんじゃないかなと思います。

ヒデ:後半に投入される若手選手も期待ですね。

名倉:古川選手は切り札としてチャンスは作れるのは分かっている。相手を混乱させ、崩す力はもう十分に見せてきました。今はアシストを含めた数字が求められるようになっています。本人が一番自覚していると思うんですが、分かりやすい結果。それが求められてるかなと思います。

福岡戦のポイントは…

ヒデ:ルヴァン杯のアウエー長崎戦の後、中2日でリーグ第9節のアウエー福岡戦ですね。

名倉:はい、私も行ってきます。

ヒデ:「私も記者として大変なんですよー」みたいな言い方してますけど、顔がほころんでる。完全に九州を満喫する気ですよ。

鬼頭:ちゃんぽんでも食べに行く気ですか?行きたい店でもあるんですか?

名倉:いや、粛々と仕事をしようと思っています(笑)

ヒデ:福岡戦はどこがポイントですか。

名倉:磐田は13位で、福岡は勝ち点1差で12位と順位が近い相手です。福岡は本当に守備が堅くて、8試合で失点7と試合数を下回っています。名古屋戦と同じような展開に持ち込まれかねない。磐田は中央をどれだけこじ開けられるか。名古屋戦と同じ課題を突きつけられるんじゃないかと思います。

ヒデ:名古屋戦のように先制されて、守られたりしたら嫌だなあ。

名倉:ジャーメイン選手は名古屋戦の後「ボールを放り込むのか、細かく動かすのか、意思統一ができていなかった。共通意識を持てなかった」と話していました。福岡戦は相手に守られた時にアイデアが求められると思います。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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