チャールズ国王 がん公表 英王室 公務控え通院治療

 【ロンドン共同】英王室は5日、チャールズ国王(75)ががんと診断され、同日治療を始めたと公表した。がんの種類や進行度は明らかにしていないが、スナク首相は6日、英BBC放送のラジオで「早期に発見された」と述べた。医師の助言を受け、公の場に姿を見せる公務を控える。英メディアによると、外来患者として通院する。

英ロンドンの病院を後にするチャールズ国王(左)=1月29日(AP=共同)
英ロンドンの病院を後にするチャールズ国王(左)=1月29日(AP=共同)

 BBCは国王が食事をよく取り運動もしているとして、公表が「衝撃的」だと報じた。国王は治療を前向きに捉えており、できるだけ早く公務に完全復帰することを望んでいるという。治療の傍ら、国事関連や書類での執務を続けるなど元首としての役割は継続する。
 国王は前立腺肥大の治療のため1月26~29日、ロンドンの病院に入院していた。治療中に別の異常が見つかり、検査でがんと判明した。王室によると前立腺がんではない。王室は声明で「国王は、臆測を避け、世界中のがん患者に対する理解の一助となることを願って診断を公表した」と説明した。皇太子時代に多くのがん関連の慈善団体を後援しており、公表することで啓発を図った。

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