マンション管理 スマホで効率化 日本デジコム開発へ

 システム開発や保守事業の日本デジコム(浜松市中区)は、スマートフォンやパソコンなどの手元の端末を活用してマンション管理業務を効率化するデジタルサービス「デジ管」の開発を進めている。従来の専用端末設置型に加えて、今秋のサービス開始を目指す。16、17日に東京ビッグサイトで開かれる「マンション総合EXPO」に出展する。

デジ管はスマホなどを通じて、施設予約や情報発信ができるようにする。後方は展開中の専用端末機=9日、浜松市中区の日本デジコム
デジ管はスマホなどを通じて、施設予約や情報発信ができるようにする。後方は展開中の専用端末機=9日、浜松市中区の日本デジコム

 常駐管理員の高齢化や人手不足が課題になる中、複数物件を扱うマンション管理会社や、自主管理する組合のコスト削減と省人・省力化ニーズに対応する。
 発売中の端末機型サービス「patom(パトム)」は2019年から本格展開し、一連のシステムの特許を今年2月に取得した。タッチパネルやカメラ、受話器、キーボックスなどで構成し、施設入り口に設置して管理会社側のコールセンターを介して、問い合わせや業者訪問、鍵の授受、申請書提出などに遠隔対応できる。
 一方、幅52センチ、奥行き50センチ、高さ138センチの端末機設置は初期投資や一定のスペースが必要。開発中の「デジ管」は従来機能をベースに、居住者、業者、管理員、管理会社の担当者がそれぞれ手元の端末から直接アクセスできるよう利便性向上を図った。内容が随時変わる掲示物の閲覧も可能にする方針。
 同社は「マンションの規模の制約などを受けずにサービス導入につながる。管理員の巡回対応への移行をサポートしていく」と説明する。

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