飲食店でふるさと納税 清水町で開始 返礼品は食事
清水町は17日、町内の飲食店6店舗を対象にした店舗型ふるさと納税を始めた。店舗でふるさと納税の手続きをし、そのまま返礼品として食事などが楽しめる。「ふるさとズ」のサービスを使って飲食店で申し込み、その場で決済するサービスは全国初という。
返礼品となる製造品が少ないなどの理由から、町は2020年度にふるさと納税額がワースト2位を記録。飲食店利用を返礼品に指定することで、周辺住民や観光客に町の魅力を伝えるとともに納税額増を図る。
導入店舗のうち、うなぎ店「うな繁」では、1万円を納税するとその場で利用できる3千円分食事券を返礼品として提供する。導入初日、来店者はテーブルに置かれたQRコードをスマートフォンで読み込み、返礼品を選んでクレジットカードで決済、納税した。
ふるさと納税を利用した三島市の会社経営大川美佐子さん(62)は「いつもは他の県にふるさと納税を納めていたが、地元初の試みと聞きお役に立てればと利用した」と話した。店主坂田正久さん(58)は「少しでも地域に貢献したくて導入した。人手不足なので、制度の説明に手間がかかると大変」と課題も挙げた。
町は同日、柿田川公園の保全活動に寄付できる返礼品なしのプランも一口千円から始めた。担当者は「飲食店だけでなく、サービス業での導入も増やしたい」としている。