ホームポジション 東証スタンダード市場上場 初日終値453円

 建売住宅販売を手掛けるホームポジション(静岡市清水区、伴野博之社長)が23日、東京証券取引所スタンダード市場に新規上場した。県内企業として約1年半ぶり、今春の東証の市場再編以降では初の上場となった。県内に本社を置く上場企業は53社となる。伴野社長は「顧客や金融機関への信頼度、信用力を上げ、関東エリアでの営業に一層力を入れたい」と成長戦略を語った。

スタンダード市場上場を記念してセレモニーで鐘を鳴らす伴野博之社長=23日午後、東京都中央区の東京証券取引所
スタンダード市場上場を記念してセレモニーで鐘を鳴らす伴野博之社長=23日午後、東京都中央区の東京証券取引所

 公募価格450円に対し、初値は465円だった。一時468円まで上昇し、終値は453円と公募価格を0・7%ほど上回った。出来高は227万4300株。
 新株発行は110万株で、調達した資金は建築資材購入や建売住宅を建設する際の土地購入資金とする。
 東証内のセレモニーで上場通知書を受け取り、記念の鐘を鳴らした伴野社長は記者会見で「『建売住宅販売は土地の仕入れが8割を左右する』と言われるほど重要。他社からの即戦力のヘッドハンティングを進めることで一層関東に攻め込みたい」と話した。強みのデザイン力もさらに磨き「ゆくゆくはプライム市場、全国展開を目指す」と抱負を語った。
 同社は1989年の設立。2021年8月期の売上高(単体)は134億2500万円。販売棟数は東海が350棟、関東が72棟だった。22年8月期は178億9500万円を見込んでいる。
 

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