北海道から朝採れ野菜 店頭で好評「空飛ぶフード」 実験2回目

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)、やさいバス(牧之原市)、マックスバリュ東海(浜松市)などはこのほど、北海道の新鮮な農水産物を空輸する「空飛ぶフードプロジェクト」の2回目の実証実験を行った。今回は朝採れのトウモロコシとエダマメなどを輸送。買い物客に好評を博し、実験はおおむね成功した。

乗客の預け荷物と一緒に空輸された段ボール入りの朝採れ野菜=牧之原市の静岡空港
乗客の預け荷物と一緒に空輸された段ボール入りの朝採れ野菜=牧之原市の静岡空港

 昨年10月に5年ぶりに就航再開した静岡―札幌(新千歳)線の利活用を通じ、新型コロナウイルス感染拡大下での新ビジネスの可能性を探るのが狙い。7月30日の朝採れ野菜約80キロは同日夕には県西部のマックスバリュ4店舗の店頭に並び、好評だった。広報担当者は「売り場で声掛けすると実際に手に取って確かめる客が多かった」などと振り返った。
 FDAなどは昨年12月にはホタテなど約50キロを空輸する第1弾を実施した。同社によると、現在は乗客の預け荷物(1人上限100キロ)として空輸しているが、今後実験を繰り返し、ニーズが分析できれば、貨物輸送のビジネスを検討する。
 FDAの担当者は「同様の取り組みを今後も月1回のペースで続けていきたい」など抱負を述べた。
 

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