御殿場市、おもちゃ館「樹空の森」に 整備費10億円「日本一施設目指す」

 御殿場市は29日、木製の玩具で遊べる「おもちゃ館」の設置場所を同市印野の富士山交流センター(富士山樹空の森)に決めたと発表した。施設名は「富士山 木のおもちゃ美術館(仮称)」で、2025年度のオープンを目指す。

富士山樹空の森に「富士山 木のおもちゃ美術館(仮称)」の設置を発表する勝又市長(右)と多田理事長=御殿場市役所
富士山樹空の森に「富士山 木のおもちゃ美術館(仮称)」の設置を発表する勝又市長(右)と多田理事長=御殿場市役所

 建物を新築するか既存の建物を増改築するかは今後検討する。勝又正美市長は整備費の目安を10億円とし「中途半端なものではなく日本一の施設を目指す」と強調した。当初は年間10万人の来館を見込んでいる。
 木に対する親しみを醸成し木材活用の意義を浸透する「木育」の一環で、東京おもちゃ美術館を運営する認定NPO法人芸術と遊び創造協会(多田千尋理事長)の支援を受けて整備する。市内産の杉やヒノキで作ったおもちゃなどを用意する。市長は入館料について「高くても千円以内」との考えを示した。
 庁内の検討委員会で設置場所を決定した。市によると、現図書館など15カ所が候補地になった。年間30万人の集客力を持ち、観光ハブ施設に位置付けている「富士山樹空の森」が「一番多くの観光客を呼び込むポテンシャルがある」(市長)と判断した。市内の大型施設と連携し、観光客の市内回遊を促すという。
 東京おもちゃ美術館の姉妹館は全国にあり、県内では焼津おもちゃ美術館に次いで2館目になる。

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