山梨産シャインマスカット 鮮度保つ低温物流、タイ輸出準備公開

 農産物商社の日本農業(東京都)は5日、静岡市清水区興津清見寺町の民間定温倉庫で山梨県産シャインマスカット100キロを冷蔵コンテナに積み込む作業を公開した。2日に収穫したシャインマスカットの「低温物流」を切らすことなく輸出準備が行われた。

タイに向けて清水港から船で輸出される山梨県産のシャインマスカット=5日午後、静岡市清水区興津清見寺町
タイに向けて清水港から船で輸出される山梨県産のシャインマスカット=5日午後、静岡市清水区興津清見寺町

 県が進める「山の洲(くに)」産品輸出促進事業の一環。同事業の補助を受け、初の山梨県産シャインマスカットのタイへの輸出となる。関係者はフォークリフトで慎重に倉庫からコンテナに運搬。コンテナ内では船で輸送する際に崩れないようしっかりと固定された。
 日本農業によると今回は「試験的な輸出」との位置付けで、数種類の鮮度保持資材を使用するなどして荷造りし、その効果も試す。8日に清水港を出発し、18日にタイ・バンコク近郊の港に到着予定。品質チェックを経て商品になるものだけを店頭に並べる。
 これまで空輸に頼ってきた同社の担当者は「コストが安い船舶での輸出の可能性も探りたい」とした。
 (清水支局・坂本昌信)

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