空きビル利活用第2弾 沼津駅南「3階以上の可能性模索」

 JR沼津駅南口近くの空きビルを利活用して地域活性化を目指すプロジェクト「for now」の第2弾が18日、一般公開された。参加者が来年3月まで半年間、駅から徒歩5分の「丸天ビル」に賃料無料で入居し、空きテナントが目立つ3階以上のフロアの利活用を模索しながら、間借り営業や新規事業立ち上げに取り組む。

喫茶店やリビングスペースなど交流の場が設けられた4階部分=沼津市大手町の丸天ビル
喫茶店やリビングスペースなど交流の場が設けられた4階部分=沼津市大手町の丸天ビル

 市街地の空きビルを活用して居住促進を目指す市の「まちなか居住促進事業」の一環。合同会社レイバー(同市)と勝亦丸山建築計画(富士市)が企画運営し、入居者と大家をつなぐ役割を担う。
 初日に公開したのは築58年、鉄筋コンクリート造り8階建ての同ビル3、4階。3階は、交換書店や写真館、体操教室などが時間貸しで出店。4階では喫茶店、縫い物アトリエがお試し出店するほか、来場者が街中に住むイメージを持てるよう、家具を配置した休憩スペースを設けた。
 かつてレストラン「ボルカノ」が営業していた地下階は、10月以降のオープンに向けて整備している。夜間も音楽を楽しめるバーやイベントスペースとして営業する予定。
 レイバーの鈴木智博代表は「3階以上の可能性を示したい。出店者には自己表現する場所として活用してほしい」と話した。水曜休館。全出店者が集うオープンデーは毎月第3日曜に開く。各店舗の営業日程はfor nowのインスタグラムで。

 

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