商店街舞台にリアル「人生ゲーム」 街中の魅力発見 富士市で企画

 市街地を「人生ゲーム」のボードに見立てて散策する静岡県内初開催の企画「まちあそび人生ゲームin富士」(富士市主催)が15日、JR富士駅前の富士本町商店街を中心に開かれた。市内外の親子300組が商店を巡り、普段目を向けていなかった街中の魅力に触れた。

店主(右)から通貨を受け取る参加者=富士市の富士本町商店街
店主(右)から通貨を受け取る参加者=富士市の富士本町商店街

 同駅南北の商店街など計30店を32マスでつなぐコース。参加者は上限3マスのルーレットの目に従ってゴールを目指した。写真館の「成人の記念撮影。祖父母からお祝いに○縁(通貨)もらう」など人生に合わせたイベントが用意され、店主らが通貨を受け渡した。
 同企画は、ゲームを通してなじみがない店への回遊を促し、雰囲気や商品を知ってもらうことで市中心街のにぎわい創出を図る狙い。計5カ所のマスで商品を買うと〝ボーナス資金〟が加算されるルールも設け、各店には看板商品を買い求める参加者の列ができた。
 店主らは「常連に支えられている店の名前が広まるだけでも収穫だが、買い物までしてもらえて期待以上」と満足げに話した。家族で19マスを巡った男性(45)は「普段は何か買わないと気まずくて入店をためらう所にも行けた。次は客として普通に訪れたい」と喜んだ。
 11月12日は吉原商店街周辺で開催する。参加希望者を10月20日まで募り、抽選で決定する。問い合わせは市商業労政課〈電0545(55)2907〉へ。

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