スズキ相良工場拡張 静岡県、47ヘクタール用地造成へ

 静岡県は24日、スズキがEV(電気自動車)や次世代モビリティの研究開発強化のために計画を公表している相良工場(牧之原市)の拡張予定について、工場西側の隣接地約47ヘクタールで用地を造成すると発表した。28日にスズキ、牧之原市の3者で基本協定を締結する。

開発を予定する牧之原萩間工業用地
開発を予定する牧之原萩間工業用地

 県企業局によると、同市萩間地区で、企業と地元自治体の要請を受けて手がけるオーダーメード方式で造成する。県の工業用地開発では最大規模。事業期間は10年程度で、概算事業費は民有地を主体とした土地取得や造成工事の費用など約140億円を予定する。市は用地に関連する事務を担う。造成完了後にスズキに引き渡す。
 スズキの国内工場で最大規模の相良工場は、敷地面積約197ヘクタール、従業員約1760人(2022年3月末)。主力のスイフトなど小型乗用車の生産、四輪エンジン部品の加工・組み立てを行う。工場を囲うように四輪車の試験、開発を行う相良テストコースが配置されている。
 スズキは19年、世界的に加速するEVシフトや自動運転などの次世代自動車に対応するため、研究開発関連施設の整備・新設方針を発表していた。

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