「アートグラント」開幕 若手芸術家の作品 熱海市内彩る
熱海市内を回遊しながら若手芸術家の作品を楽しめる「アタミアートグラント2022」(実行委主催)が3日、開幕した。公募で選ばれたり、市内に滞在しながら制作したりしてきた芸術家やグループ計50組の作品がまちを彩っている。27日まで。
同市昭和町の起雲閣では、絵画、写真、映像などの視覚メディアを活用した高木彩圭さんの作品が展示されている。かつて旅館だった起雲閣を愛した谷崎潤一郎、山本有三、志賀直哉といった文豪の小説の一節を多彩な手法で表現している。来館者は、起雲閣の日本庭園と調和した美しい世界観を楽しんだ。
アートグラントは「熱海の魅力をアートにより再発見」することを目的に昨年スタートした。今年は「渦」をテーマに、市内のギャラリーやホテル、神社など21カ所で作品を展示している。