市民ランナーを裾野に誘致 準高地トレーニング適地、指導者招き初のモニターツアー 

 裾野市スポーツツーリズム推進協議会は5日、市民ランナーの指導者を招いたモニターツアーを開いた。首都圏から近く、標高1000~1500メートルで心肺機能と脚力を鍛える「準高地トレーニング」に最適な同市。大学や実業団の合宿に加え、今後は市民ランナーの誘致を強化する。

モニターツアーでジョギングコースを走る陸上指導者=裾野市運動公園
モニターツアーでジョギングコースを走る陸上指導者=裾野市運動公園

 ツアーは6日まで1泊2日の日程。陸上指導者でつくる「ペーサー・トラック・クラブ」(東京)の8人が同市と近隣地域の陸上競技場やロード、クロスカントリーコースなどを実際に走り、練習環境を確認する。
 初日は市職員から受け入れ態勢について説明を受けた後、木の葉が色づき始めた富士山麓の練習場3カ所を巡回した。同クラブゼネラルマネジャーの遠藤信康さん(43)と主将の林英明さん(44)は「地理的に近いのが魅力。あとは細かいことかもしれないが、ロードを練習するランナーに通行車両が配慮を示すなど、住民理解が大切」と指摘した。
 市と関係団体でつくる同推進協議会は2018年度から、本格的にスポーツ合宿誘致を始めた。チーム合宿は夏に集中する傾向があり、週末など短期滞在の市民ランナーも呼び込み、年間を通じた活性化につなげようと、初めてモニターツアーを企画した。

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