スズキ 苫小牧に部品センター 海上輸送を活用、二酸化炭素削減

 スズキは1日、四輪車の純正部品や用品供給拠点の「部品センター」を北海道苫小牧市に新設し、稼働を開始したと発表した。道内の効率的な部品輸送と代理店や販売店への供給迅速化につなげる。納車前の整備を一括して実施する「納整センター」も市内の別の場所から同じ施設内に移転する。

新設のスズキ部品センター苫小牧と、移転するスズキ納整センター苫小牧が一体となった施設=北海道苫小牧市
新設のスズキ部品センター苫小牧と、移転するスズキ納整センター苫小牧が一体となった施設=北海道苫小牧市

 新設したスズキ部品センター苫小牧は、国内6カ所目の拠点。部品約1万8千点を備える。フェリー港が近い優位性を生かし、湖西市の部品工場から福井・敦賀港を経て海上輸送する。従来はトラックなど陸上輸送で、最も近い東北の仙台部品センターなどを経由して届けていた。輸送距離の約8割を海上輸送にシフトするほか、大型トレーラー活用で陸上の輸送効率も高め、従来より二酸化炭素(CO2)排出を約7割削減するという。
 スズキ納整センター苫小牧は国内11拠点の一つで、移転し12日から稼働を開始する。部品センターとの併設や従来施設より面積拡充を図ることで、整備、保管能力の増強と業務効率化につなげる。

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