空間全体を芸術作品に アート企画「龍山、ぽちゃん」開幕 浜松市天竜区

 浜松市天竜区龍山町で2日、アート企画「龍山、ぽちゃん-龍山の昔、今ここから-」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。空間全体を芸術作品として表現する「インスタレーション」を活用した企画で、旧龍山北小の校舎を拠点にアート作品の展示やワークショップなどが楽しめる。4日まで。

天竜杉のアート作品の展示やワークショップなどを展開する会場=浜松市天竜区龍山町の旧龍山北小
天竜杉のアート作品の展示やワークショップなどを展開する会場=浜松市天竜区龍山町の旧龍山北小

 同町の若手でつくる任意団体「龍山未来創造プロジェクト」が主催し、常葉大学造形学部(静岡市)の蜂谷充志教授や学生が協力した。
 蜂谷教授は、同町の天竜杉14本を輪に並べた展示物を制作した。廃校前に巣立った児童の人数と木の本数を合わせており、生命力を感じさせる。同大の4年松島彩乃さん(22)は同町瀬尻地区の伝統「ぶか凧」を作り、アクリル絵の具やクレヨンなどでかわいらしいデザインに仕上げた。
 開催期間中は、ぶか凧作りや木に絵を描くワークショップのほか、アーティスト3組の演奏会も実施する。龍山未来創造プロジェクトの長谷山大騎代表(28)は「気軽に訪れて龍山の魅力を知ってもらえるとうれしい」と話した。
 入場無料。開場時間は午前10時~午後4時。

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