外壁材 加工製造、施工から廃材リサイクルまで一貫 浜松「R-one」新体制来春稼働へ 日本公庫と静岡銀行が協調融資

 建設業「R-one(アールワン)」(浜松市西区)は来春をめどに、サイディングと呼ばれる外壁材の加工製造から施工(取り付け)、廃材のリサイクルまでに対応する一貫体制を整備し、本格稼働する。従来は施工主体だった事業を拡大する。建築現場での効率化や環境改善を図り、一貫体制を生かした新規受注を目指す。

工場内に新設したプレカットライン工程=浜松市中区
工場内に新設したプレカットライン工程=浜松市中区

 新体制では自社工場内であらかじめ部材を加工(プレカット)して建設現場に持ち込むため、現地で粉じんや騒音の防止、省スペースでの工事が可能になる。正確な寸法把握に向けて3D計測器を活用する。同市中区高丘西の工場に既にプレカットラインを新設し、工場内で出る廃材の新たな外壁部材へのリサイクルも計画する。
 アールワンは浜松地域を中心に、戸建てや店舗、集合住宅などの外壁材施工を年間300棟程度手がける。今後は県中部から愛知県東部まで営業エリアを広げ、脱炭素や環境対策に注目する住宅メーカーなどに販促する。山本竜佑社長は「工場での作業を広げて現場での負担軽減を図り、人材確保にもつなげたい」と話した。
 総工費は約4億円の予定。日本政策金融公庫浜松支店中小企業事業と静岡銀行の協調融資などを活用する。

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