新モビリティー「アンブレラ」 操作は簡単、観光活用へ トヨタ技術会など静岡で披露

 トヨタ自動車東富士研究所の有志でつくるトヨタ技術会東富士支部と人材交流拠点「静岡市コ・クリエーションスペース」の有志メンバーが、傘をテーマにした新モビリティー(移動手段)「アンブレラ」を開発し、18日に同市葵区で試作品をお披露目した。今後は観光への活用を目指す。

お披露目された「アンブレラ」の試乗を楽しむ親子連れ=静岡市葵区の駿府城公園
お披露目された「アンブレラ」の試乗を楽しむ親子連れ=静岡市葵区の駿府城公園

 アンブレラは、雨にぬれずに気軽に移動できる乗り物として考案された。傘の下に大人2人分の座席が設置され、モーターで小さな車輪を駆動して人が歩く時速3キロメートル前後で走行する。目的地までの自動運転や遠隔操作が可能で、手元のスマートフォンを傾けて直感的に運転することもできる。
 同市葵区の駿府城公園で開かれたお披露目会では、唐傘を使った和の雰囲気が漂う試作品が登場。公園利用者らが試乗して乗り心地を体感した。父、弟と一緒に乗った同区の山本愛茉さん(8)は「運転は簡単だった。日に当たらず、前から風もきて気持ちよかった」と笑顔を見せた。
 開発リーダーのトヨタ技術会東富士支部の赤塚康佑さん(31)は「活用してくれる事業者を募り、静岡発のモビリティーとして観光の活性化に役立てたい」と意気込む。

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