ミカンに囲まれ宿泊いかが 熱海の旅館 特産品や観光、客室に演出

 熱海市東海岸町の旅館「湯宿みかんの木」(藤間恵見子社長、客室数14)にこのほど、熱海の特産品や観光資源を前面に押し出した客室「コンセプトルーム」が登場した。ミカンと海がテーマで、大人から子どもまで「わくわくできる空間」を演出している。

ミカンをテーマにしたコンセプトルーム=熱海市東海岸町の「湯宿みかんの木」
ミカンをテーマにしたコンセプトルーム=熱海市東海岸町の「湯宿みかんの木」

 コンセプトルームは、特定のテーマに沿ってデザインした部屋。若手女性スタッフのアイデアを基に、二つの客室を約1カ月かけて改装した。
 このうち「蜜柑(みかん)」と名付けた客室は、壁一面にミカンの輪切りの写真を貼り、畳や天井も淡いオレンジ色にして明るい印象に仕上げた。もう1室の「南津海(なつみ)」はクラゲが漂う壁紙を貼り、海の中にいるような感覚を表現。畳は薄い灰色で砂浜をイメージした。
 コンセプトルームを常設した旅館は市内では珍しいという。藤間崇史常務は「『インスタ映え』する客室で旅の思い出を作ってほしい。宿に新たな魅力を加えることで熱海観光の満足度を高めたい」と話した。
 コンセプトルームの改修に合わせて別の2室も和室から和洋室にリニューアルした。宿泊料は1人約2万円から。問い合わせは同旅館<電0557(81)1533>へ。

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