タカアシガニ飾り 無病息災願う 沼津港深海水族館に神社

 沼津市千本港町の沼津港深海水族館は9日まで、魔よけや厄よけ、無病息災の御利益があるとされる駿河湾特産のタカアシガニの甲羅を飾った「タカアシガニ神社」を設置している。

タカアシガニの甲羅のお面や剥製、水槽などが並ぶタカアシガニ神社=沼津市千本港町の沼津港深海水族館
タカアシガニの甲羅のお面や剥製、水槽などが並ぶタカアシガニ神社=沼津市千本港町の沼津港深海水族館

 タカアシガニの特産地である同市戸田地区では、大正時代から甲羅に鬼などの絵を描き、魔よけや厄よけのお面として各家庭の玄関などに飾る風習があるという。手作りの赤い鳥居の下に生きたタカアシガニの水槽、シーラカンスを抱えたえびす天、正月にちなんで七福神が描かれたタカアシガニの甲羅のお面を設置して神社に仕立てた。
 鳥居の上には全長約160センチのタカアシガニの剝製も掲げた。飼育・展示担当の羽賀一平さんは「地域に伝わる風習を知ってほしい。ど迫力の剝製にも目を向けてもらえれば」と話した。

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